顎の骨が溶けてしまった場合の治療法

顎の骨にインプラントを埋め込めるだけの骨がなければオペはできません。歯周病で顎の骨が溶けてしまった方は、インプラントを行うのに十分な骨がなく、そのままではインプラントができないことも多々ありますので、骨が足りない場合は「骨再生誘導療法」を施術し、骨を増やすことができます。

骨再生誘導療法(GBR法)

骨が不足している部分に骨補填材を詰め、その上から膜を巻いて骨を作ります。これをGBR法といいます。

治療の流れ

  1. 骨が薄くなっている箇所に細かく砕いた自家骨(もしくは骨充填剤)を入れます。
  2. その上から人工膜を被せて固定します。
  3. 約6ヶ月ほどで骨が再生します。

ソケットリフト法

通常インプラントを植立するためには、10mm以上の骨長が必要ですが、上顎と上顎洞(上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のこと)との骨長が短い(5mm~10mm以内)場合はインプラントをすることはできません。しかし、 上顎洞に骨を増やすことにより、インプラントが可能になります。ソケットリフト法とは、オステオトームと言う器具を使用して上顎洞に骨を作る治療法で外科的侵襲が少ないため、痛みや腫れが殆ど出ない術式です。

治療の流れ

  1. 特殊な器具を用いて上顎洞底部を押し上げます。
  2. 押し上げた部分に骨補填材を填入します。
  3. 特殊な器具を用いて上顎洞底部の骨密度を高めます。

サイナスリフト法

上顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能な場合で、かつ、ソケットリフト法でも対応できない骨長の短い(5mm以下)場合に行われるのがサイナスリフト法です。一般的にサイナスリフト法と同時にインプラントの埋入は行わないため、サイナスリフト後に骨量が増えて安定するまで約6ケ月程度の期間待たなければなりません。

治療の流れ

  1. 特殊な器具で上顎洞の粘膜を押し上げます。
  2. 押し上げてできた粘膜の下のスペースに、移植骨や骨補填材を移植します。
  3. 骨を移植することによりあごの骨の厚みが増え、インプラントが可能になります。