インプラント治療の本番は埋入後から
インプラントは骨と結合しますが、歯肉とは結合しません。そのため、天然歯に比べて細菌に対するバリアーが弱く、長期間持たせるには適切なケアが必要となります。
人工歯根の歯肉の周囲が感染すると、歯槽骨が崩壊し抜け落ちることがあります。 従って、インプラントを長期に持たせるためには下記の様なメインテナンスが必要となります。
インプラントを長持ちさせるために
虫歯や歯周病によって歯を失った方がインプラント治療後も以前と同じ生活を続けると、 せっかくの「第2の永久歯」まで失うことになりかねません。インプラントを長持ちさせるためには、 自宅での適切なホームケアと歯科医院でのメインテナンスが重要です。 もちろん、インプラント治療を行った箇所だけでなく残っている天然歯に関しても、これまで以上の手間をかけてケアしていくべきでしょう。
インプラントは比較的軽いオペですが、オペ直後しばらくは下記の注意点を守って生活して下さい。
飲食時
- 麻酔が切れるまで飲食はしないこと。
- 固いものや熱いものは控えること。
- オペ当日はアルコールや辛い食べ物は控えること。
ホームケア(家庭で行うメインテナンスです。)
- 薬液(コンクールF)などを用いたブラッシングが望ましい
- 定期的に新しいブラシと交換する
- 食後のブラッシングは必ず行う
- 正しいブラッシング方法で磨く
- 歯間ブラシは必ず使用する
日常生活
- オペ当日は運動や入浴を控えること。
- オペした箇所に触れない様にすること。
- 出血している場合は、うがいをしすぎない様に注意すること。
- 喫煙を控えること。
- プールは雑菌が入りやすいため、しばらく控えること。
- 新しい、清潔なブラシでブラッシングを行うこと。
定期検診とPMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
プロフェッショナルケア
診療所でプロが行うメインテナンスで、主に家庭で行えない部分のメインテナンスです。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning) 歯科医院によるメインテナンスの代表とも言えるPMTCは、医師や歯科衛生士による専用の器材を用いた歯のクリーニングを指します。
PMTCによって、ホームケアでは除去しきれないプラークや歯石まで完全に除去できるため、定期的に受けることで長期にわたって歯と歯肉を健康に保つことが可能です。
PMTCの流れ

1.プラーク(歯垢)の染色
毎日しっかりブラッシングしていても、ブラシが当たらない部分にプラークは蓄積されていきます。
プラークを染め出すことによって、患者様にお口の状態を見ていただけ、磨き残し易い部位を確認してもらうことができると共に、術者側も歯の表面に付着している成熟したプラークであるバイオフィルムを見落とすことなく除去することができます。

2.口腔内清掃
まず、歯石や古い頑固なプラークなどを除去します。同時に歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用したお口の中の清掃も同時に行います。

3.研磨剤による清掃
フッ化物入りの非常に細かい粒子の研磨ペーストを歯面に塗布し、柔らかいラバーカップやブラシを歯牙を研磨しバイオフィルムを除去します。また、フロスなどを使用し、歯と歯の間や歯肉縁下までの研磨も行います。 以上がPMTCの主な手順ですが、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた器具や材料の選択は異なります。患者様に適したブラッシング指導や口腔衛生用品の説明、初期むし歯などを予防するためのフッ化物塗布も行います。
メインテナンスに来院される患者様の個性や生活習慣に合わせて対応させていただきますので、些細なことでもまずはご相談下さい。